第3週 家具とデザインのみらい
深田新 (株)イデー/デザインマネージャー
1955年鳥取県生まれ
’75年鳥取県立米子東高等学校卒業
’81年京都工芸繊維大学工芸学部 意匠工芸学 科卒業
’84-85年走泥社同人熊倉順吉氏に師事
’87年西伯町絹屋生家の離れに築窯
米子工芸会設立に参加
県立米子南高等学校美術非常勤講師
’89年株式会社IDEE 入社
’91年-99年 株式会社IDEE 取締役・企画開発部長デザインマネージャー
’10年-11年 良品計画企画デザイン室に出向、IDEEデザインを兼務
’13 年4月 株式会社IDEE 企画営業事業部デザインマネージャー(インハウスデザイナー)主に定番家具、小物から特注家具デザイン及びそれらの監修に携わる。
学んだこと
イデーは「暮らす」」をテーマとして、ユーザーの個性を尊重し、多彩な生活を提案するための会社だ。日常生活では、珍しい瞬間を創造したいので、「Laugh & Luxe」の原点に戻ってきて心に触れたデザインを創る。
デザインの事例を紹介した。
・CABINET
・philippe starck
・Move and Air:素材と向き合い手を動かして考える。水も空気も人も澱ん
でしまうとだめになる。
・Pacitic 2000
・Tokyo Designers Blocks (TDB)
・R-project
・池尻ものづくり学校
・Jiyugaoka
・家具のプロダクト:斜めハンドルをデザインする。三本のつくえ。
・MUJIの屋台
・木材家具:労働集約型の安定収益基盤確保のために廃棄材を使う。
・Japanese Modern Master(JMM) ソファ:ホテルオークラロビーの家具が
JMMのきっかけ
・ideeの復刻生産:日本のモダニズムの先達によるデザインを現代のライフ
スタイルに配慮した。
・FLP照明
環境に配慮した家具
・国産材、間代材について間伐の問題を考えてデザインをする。「林業経営活
性化、健康な自然環境の保全と地球温暖化問題」という3つのポイントを重
視する。
・木材の子ともにやさしいおもちゃ
・牛乳パックを利用した家具
・もの八分目(「もの八分目Product fitness 80):使い切る、寿命がくるま
で大切に使う、修理して使う愛着などを工夫する。
割れたお皿の金継ぎ
・パイン材の地産地消
考えたこと
深田新さんはみらいの家具についてを解説しました。「環境に配慮した家具」を気になりました。過去、プロダクトはデザインに従って原材料を加工しました。多くの資源は無駄なゴミになってしまいました。今、デザイナーは社会問題を考えてデザインを工夫することが必要だと思います。
「デザインの力で山の産物を再生」
IDEEは雑木と獣害による木など新たな価値を与えました。デザインの力でこのような経済価値の低い雑多な木を活用され、多彩な形を持つ家具をデザインしました。
地球の資源は無限ではありません。自然資源を最大限に利用する製品はどのようなデザインですか?デザイナーとして必ず自然からもらたものを大切にする気持ちを持ちます。原材料の特性や周りの自然環境を深く調査して、慎重にデザインをします。
デザイナーは人の共感を読むことが必要ですが、誰にもいいというものはつくるのは無理だと思います。デザインは自分をつくるものへ専念することです。自分のデザインやアイデアに工夫を凝らします。
ありがとうございます。