第8週 インターネットとデザインのみらい

田中良治  (株)セミトランスペアレント・デザイ/代表

Webデザイナー。1975年生まれ、三重県出身。同志社大学工学部・岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー卒業。2003年、セミトランスペアレント・デザインを設立。黎明期よりネットとリアルを連動させる独自のデザイン手法を確立し、多くのWeb広告を制作する。TIAA、カンヌ国際広告祭、クリオ賞、One Show、LIAA、New York ADC、D&ADなど国内外の広告賞を多数受賞。2008年にNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)、2009年に山口情報芸術センターYCAM)、2010年にはクリエイションギャラリーG8にてインスタレーション展示など、その表現領域を広げている。

 

学んだこと

 

事例紹介

 

・JOHN MAEDA

「The Laws of Simplicity」:「シンプルさを実現する最も簡単な方法は、考え抜かれた削減だ」: 要するに、単純化するための最も簡単な方法として、機能を削除することが「削減」だ。

・Semi Transparent Design:

人に伝わっているか。感動を届けられているか。

SONY BRAVIA: Live Color Wall

そのコンセプトである色の発見や色への喜び体験を、Webを使ってさらに深く消費者1人1人に体感していただくこと。

・Thomas Ruff: Portraits

大規模なカラー写真シリーズ:私的な性行為、抽象的なデジタル作品で有名だ。

・KOE公式ブランドサイト

・HIOS:プロ向けの、スマホのサイズに合わせる

初音ミクのDNAを挿入、iPS細胞使った作品「Ghost in the Cell」

初音ミクのDNAが入った心臓の細胞を顕微鏡で鑑賞できるほか、心臓の鼓動がレーザーで視覚され、壁面に映し出される。

・MM Paris:No ghost just a Shell

キャラクター性の高いタイポグラフィ

タイポグラフィは法則性を持っている

LOEWE

ICC:1つとたくさんの椅子

椅子の左側にあるディスプレイに,その椅子をカメラで撮影した映像がリアルタイムで表示されている。椅子のイメージのさまざまなヴァリエーションが提示される。

・ANDO GALLERY

葛西薫

見たもの 幸せになる

・EYE WRITE:視線で書き文字 目の動きにつれて絵が描く

・退屈なテーマ

意味からポスターをつくる

長谷川愛:「NO」possible baby

 

考えたこと

 

 田中良治さんは「デザインと言っても、絵をつくることが目的ではない」と言いました。確かにデザインをすれば、絵を作らなくていいかもしれません。大切なのは、デザインをつくることではなく、デザインすることでどんな価値を生み出すかというデザイン思想を学びました。

 田中良治さんは紹介した作品から見ると、最新技術を通じてデザインをつくることができます。しかし、テクノロジー以外のものは更に重要です。作品に最新の技術ではなく自分なりの特徴的なモノを与えると、いつまでも时代遅れしません。

 デザインは誰に何を届けたいことです。人に伝わっているためにどのような手段とツールを使って構わないと思います。もう一つ、デザインにユーザーに感動を届けられているかは大事です。WEBデザインをすると、向けの対象のニーズに応えることは大切だと考えます。デザイナーとして、物事を多方面からとらえる「異なる視点」の必要性があります。いつも見ている視点と違う視点を与えて考え方の創造性を育みます。

 

 ありがとうございます。